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「インナーマッスルの意識」が上手くいかない理由

こんにちは!ピラティス&トレーニングスタジオ「UNIT.」です。

「インナーマッスルを意識して」と言われて、うまくできた感覚はありますか?

トレーニングやピラティスの場面でよく聞くこの言葉ですが、実は多くの人にとって、かなり難しい要求です。むしろ、それが原因で身体の使い方がわからなくなってしまうこともあります。

まず前提として、「インナーマッスル」は殆どが触って確認することも難しい筋肉です。腹横筋や多裂筋などは、表面の筋肉(例えば前腿の筋肉)のように「ここが動いている」とはっきり感じることができません。

なぜなら、インナーマッスルは殆どが姿勢保持筋として働くため「使っている感覚」が常時あると、座っているときでさえインナーマッスルを使っている感覚が出てしまいます。

姿勢保持筋として持久力がある代わりに、大きなパワーが出にくいのです。

逆に、太ももの筋肉などアウターマッスルといわれる筋肉は持久力はありませんが大きなパワーが出ます。(前腿をずっと使っていると疲れてしまいますよね。)

さらに、人の身体は基本的に「動き」や「結果」をもとに感覚を学習します。例えば、腕を上げる、しゃがむ、歩くといった動きは、視覚や触覚と結びついて理解しやすいものです。

一方で、「お腹の奥の筋肉を意識する」というのは、動きとしても曖昧で、感覚の手がかりが少ない状態です。つまり、脳にとってはかなり難しいタスクになります。

さらに問題なのは、「意識しよう」とするほど、表面の筋肉(=アウターマッスル)に力が入りやすくなることです。お腹をへこませようとして、腹直筋に力が入ったり、呼吸を止めてしまったり。結果として、本来使いたい筋肉とは違うところを使ってしまうケースは少なくありません。

では、インナーマッスルは意識できないのかというと、そうではありません。ただし、「直接意識する」というよりも、「結果として働いている状態をつくる」方が現実的です。

例えば、呼吸です。ゆっくりとした呼吸を行うことで、横隔膜や腹横筋は自然と活動します。また、姿勢を保とうとしたときや、バランスを取ろうとしたときにも、これらの筋肉は無意識に働いています。

つまり、インナーマッスルは「意識して使うもの」というより、「環境や課題に応じて自然に働くもの」と捉えた方が、身体の仕組みに合っています。

トレーニングにおいて大切なのは、「どの筋肉を使うか」を頭でコントロールしようとすることではなく、「どういう動きや状況をつくれば、その筋肉が必要になるか」を考えることです。

例えば、不安定な姿勢でバランスを取る、ゆっくりとコントロールしながら動く、呼吸を止めずに動き続ける。このような条件を整えることで、インナーマッスルは自然と働き始めます。

身体は、本来とても賢くできています。正しい環境と動きを与えれば、必要な筋肉はちゃんと働きます。

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